作物共通の施肥改善支援ツールの概要
施肥改善 技術 |
成果情報名 | 要約・目的 | 担当 | 分類 | 年度 | URL URLをクリックすると 外部サイトへリンクします |
担当 |
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土壌診断法 | 乾熱土水抽出による水田土壌可給態窒素の簡易迅速評価 | 家庭用オーブンによる土壌の乾熱処理、不振とう水抽出、市販の測定キットを用いた抽出液のCOD測定により、高額な機器を使用することなく可給態窒素を普及指導機関等でも1日で簡易に評価できる。 | 農研機構 中央農業総合研究センター・土壌肥料研究領域 | 普及成果情報 | 27 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/narc/2015/15_039.html | 農研機構 中央農研 |
病虫害軽減 | 転炉スラグを用いた土壌pH矯正による土壌伝染性フザリウム病の被害軽減 | 転炉スラグを原料とした石灰肥料を施用して土壌pHを矯正すると土壌伝染性フザリウム病の被害が軽減し、土壌pH7.5前後までは微量要素欠乏による生育の影響は見られない。また、耐病性品種の利用や太陽熱消毒との併用も可能である。 | 東北農業研究センター・生産環境研究領域 | 普及成果情報 | 26 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/tarc/2014/14_044.html | 東北農試 |
施肥技術 | 有機質肥料活用型養液栽培システム | 有機質肥料活用型養液栽培は、硝化特性に優れた微生物生態系を用いることで有機質資源を肥料として利用する新規栽培法である。青枯病菌や根腐萎凋病菌が培養液中に混入しても環境が適さないため増殖しない。本法は根部病害に強い養液栽培法である。 | 農研機構 野菜茶業研究所 野菜病害虫 品質研究領域 | 主要普及成果 | 26 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/vegetea/2013/13_040.html | 農研機構 野茶研 |
施肥技術 | 畑地におけるメタン発酵消化液の肥料効果と環境影響 | 畑地においてメタン発酵消化液を環境保全的に液肥利用するために、アンモニア揮散、地下への窒素溶脱特性等の一連の情報を整理する。消化液は施用方法によるアンモニア揮散特性を考慮して施肥設計することにより、環境負荷を増加させずに、肥料効果を発揮できる。 | 農研機構 農村工学研究所 資源循環工学研究領域 | 普及成果情報 | 25 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nkk/2012/220e0_01_50.html | 農研機構 農工研 |
適正施肥のためのデータベース | 適正施肥推進のための「施肥・減肥基準データベース」 | 最新の都道府県の施肥基準関連資料から作成した施肥基準、減肥基準、有機物施用基準、土壌診断基準のデータベースにより、作物別、地域別の標準的施肥量等を手軽に把握できる。施肥の適正化が遅れている地域で減肥基準の策定・改定などに活用できる。 | 農研機構 中央農業総合研究センター 土壌肥料研究領域 | 普及 | 23 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/narc/2011/151a1_01_20.html | 農研機構 中央農研 |
施肥技術 | GPSの速度情報と肥料の流動性指標値により繰出量を調節できるブロードキャスタ | 簡易な測定器で測定できる肥料の流動性を示す指標値(FR値)、GPS受信機から得られる速度情報等に基づき肥料の繰出量を調節する機能を備えたブロードキャスタである。5kg/10a程度の少量散布にも対応し、基肥から追肥まで作物を問わず広く利用できる。 | 農研機構 生研センター 生産システム研究部 | 技術・普及 | 22 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/brain/2010/brain10-01.html | 農研機構 生研センター |
堆肥製造技術 | 窒素付加たい肥の製造と利用技術 | 窒素付加たい肥は、たい肥化で発生するアンモニアを完熟たい肥に吸着させて製造する速効性窒素成分を多く含む有機質肥料で、野菜栽培では化学肥料主体の慣行施肥と同等の収量、品質が得られる。 | 農研機構 九州沖縄農研 九州バイオマス利用研究チーム、土壌環境指標研究チーム | 普及成果情報 | 23 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/karc/2011/a00a0_01_90.html | 農研機構 九州沖縄農研 |
堆肥製造技術 | 窒素付加牛ふん堆肥の窒素成分保持量の向上および窒素濃度推定技術 | 堆肥脱臭システムにおいて、牛ふんに古紙を5%程度添加して製造した堆肥を脱臭用堆肥として使用すると窒素保持量が向上する。また、脱臭堆肥の窒素増加量はアンモニアモニターによって計測でき、pH又はEC(電気伝導率)で窒素濃度の上昇が推定できる。 | 農研機構 九州沖縄農研 九州バイオマス利用研究チーム | 技術・普及 | 22 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/karc/2010/konarc10-03.html | 農研機構 九州沖縄農研 |
土壌診断法 | 80°C16時間水抽出とCOD簡易測定キットによる畑土壌可給態窒素の簡易判定 | 80℃16時間水抽出は各種の土壌、堆肥連用土に適用でき、生土にも適用可能な畑土壌の可給態窒素簡易抽出法である。抽出液のCODを簡易測定キットで色識別することにより、迅速かつ簡易に判定できる。 | 農研機構 中央農研 資源循環 溶脱低減研究チーム | 技術・普及 | 21 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/narc/2009/narc09-05.html | 農研機構 中央農研 |
堆肥診断法 | 新たな窒素肥効分析法に基づいた家畜ふん堆肥の施用支援ツール | 家畜ふん堆肥の窒素肥効の遅速を含む迅速な評価手法を開発し、簡易化・マニュアル化するとともに、分析結果に基づき施肥量を試算する施肥設計システムを構築した。これにより家畜ふん堆肥の施用当作の窒素肥効を考慮した利用が可能になり、肥料コストの低減につながる。 | 農研機構 中央農研 資源循環 溶脱低減研究チーム | 技術及び行政・普及 | 20 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/narc/2008/narc08-05.html | 農研機構 中央農研 |
土壌生物性診断法 | 明視野条件下、高コントラストで菌根菌を染色する方法 | 西洋わさびペルオキシダーゼを結合した小麦胚芽凝集素とジアミノベンジジンを利用するDAB染色法により植物根中の菌根菌を選択的かつ高コントラストで染色できる。従来のトリパンブルー染色に比べて安全で組織保存性が高く、低倍率での観察が可能である。 | 北海道農業研究センター・生産環境研究領域 | 普及成果情報 | 27 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/harc/2015/15_041.html | 北海道 |
堆肥診断法 | 酪農場における堆肥舎整備後の家畜ふん堆肥等の特性と飼料用とうもろこしに対する肥効評価 | 堆肥舎整備に伴い、家畜ふん堆肥等の水分、カリは増加、リン酸は減少傾向にあった。腐熟程度は概ね未熟~中熟で、6割程度から雑草が出芽した。窒素肥料換算係数は高水分な堆肥等ほど大きく、水分含量に応じて0.15~0.3に設定した。また、実態調査の成分分析値から堆肥等の性状別に肥料換算値の目安を示した。 | 道総研 十勝農試 研究部 生産環境G、畜試 基盤研究部 飼料環境G | 指導参考 | 25 | http://www.hro.or.jp/list/agricultural/center/kenkyuseika/gaiyosho/26/f2/29.pdf | 北海道 |
施肥技術 | 水田転換ハウスにおける土壌養分適正化のための堆肥施用指針 | ①建設後の累積堆肥施用量が180 t/10a に達するか,②堆肥施用により土壌の熱水抽出性窒素が15 mg/100g を超え,かつ有効態リン酸が200 mg/100g を超えるハウスでは,堆肥施用を1 年間休止することで減収を伴わずに土壌養分を低減できる。堆肥施用再開後は4 年程度を目処に土壌養分状態を確認すべきである。 | 道総研 花野技セ 研究部 生産環境G | 指導参考 | 25 | http://www.hro.or.jp/list/agricultural/center/kenkyuseika/gaiyosho/26/f2/35.pdf | 北海道 |
土壌診断法 | 有機栽培露地野菜畑の土壌診断に基づく窒素施肥基準 | 一般に、有機栽培は環境への負荷が小さいと言われていますが、資材の過剰投入によって土壌養分が蓄積した場合には環境への悪影響が危惧されます。適正な土壌管理の基本は土壌診断に基づいて施肥量を加減することですが、これまでは、有機栽培露地野菜畑にとって望ましい窒素肥沃度の目安(土壌窒素診断基準値)がありませんでした。 本研究では、慣行栽培並の収量を確保するための窒素肥沃度の範囲が、熱水抽出性窒素で5.0~7.0 mg/100gであることを明らかにし、さらに、えだまめ、かぼちゃ、スイートコーン、レタスについて、窒素肥沃度に対応した窒素施肥基準を作成しました。 |
道総研 中央農業試験場 農業環境部 栽培環境G | 指導参考 | 22 | http://www.hro.or.jp/list/agricultural/center/kenkyuseika/gaiyosho/23/f2/18.pdf | 北海道 |
施肥設計支援システム | インターネットを利用した施肥設計支援システム「施肥なび」の活用方法 | インターネット上で簡単な項目選択と土壌分析値の入力によって、①土壌分析に基づいた土づくり肥料の施用量、②土壌蓄積養分や堆肥養分量を考慮した施肥量の計算を行うこ とができる施肥設計支援システムを作成したので参考に供する。 | 青森県農林総合研究所・生産環境部 | 指導参考 | 28 | http://www.applenet.jp/~nouken/promote/sakumoku/ine/H28s3.pdf | 青森県 |
施肥設計支援ツール | 園芸畑作施肥設計支援シート | 精密土壌分析値を入力することで、多様な施肥基準および減肥基準から適切な基準施肥量を自動判別し、園芸畑作の施肥設計を支援するシート(ソフト)を作成した。これにより、適切な施肥量を容易に把握することが可能になる。 | 岩手県農業研究センター 環境部 生産環境研究室 | 普及 | 23 | http://www2.pref.iwate.jp/~hp2088/seika/h23/fukyu_06.pdf | 岩手県 |
津波被災農地の緑肥栽培による生産性向上 | 畑地において短期間で乾物収量を確保できる緑肥作物の選定-震災復興関連技術- | 普及に移す技術89号参考資料「物理性の悪化した津波被災農地における緑肥による土壌物理性改善 -震災復興関連技術-」において、津波により海水が流入し残存するNaによって土壌が硬化した農地に対し、緑肥作物の栽培及びすき込みが、土壌物理性の改善に有効であることを参考資料とした。今回、畑地における緑肥作物の春まき栽培及び夏まき栽培において、すき込みまで短期間でより多くの乾物収量が得られる品目を明らかとしたので参考資料とする。 | 宮城県農業・園芸総合研究所 園芸環境部 | 参考資料 | 27 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/300663.pdf | 宮城県 |
津波被災農地の塩類障害回避 | 除塩における石灰質資材施用の効果(追補)―震災復興関連技術― | 本県において,東日本大震災における津波被害を受けた農地の復旧が進められ,農地復旧のための除塩には,石灰質資材の施用が推奨されている。普及に移す技術第87号に,代かき除塩法を想定したデカンテーション法により,除塩作業時における石灰質資材の石こうの施用により土壌中からのナトリウム(Na)の排出が促されることを示した。ここでは,縦浸透除塩法を想定したポット試験により,石こう,炭カル,転炉スラグ施用によってNaの排出効果が得られる条件を明らかにしたので参考資料とする。 | 宮城県古川農業試験場 土壌肥料部 | 参考資料 | 26 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/256660.pdf | 宮城県 |
津波被災農地の塩類測定法 | コンパクトイオンメーターを使ったカリウムとナトリウムの簡易分析法-震災復興関連技術- | カリウムは,作物にとって重要な要素であるとともに,土壌中の交換性カリが少ない土壌では放射性セシウムが吸収されやすいことが認められており,作付け前の交換性カリの測定が重要となっている。また,海水流入農地においては,除塩を行って土壌ECが低下しても,交換性ナトリウムが残存している場合が見られ,除塩後の土壌状態の把握には土壌ECのみではなく,交換性ナトリウムを測定することが望ましい。土壌中の交換性カリ及びナトリウムの分析は,従来法では高価な装置を必要とし分析に時間を要し煩雑であったが,新型のカリウム及びナトリウムのコンパクトイオンメーターを使うことで,実用的な精度での簡易測定が可能であったので,普及技術とする。 | 宮城県農業・園芸総合研究所 園芸環境部 | 普及技術 | 25 | http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/res_center/hukyuu-index88.html | 宮城県 |
津波被災農地の土壌物理性の改善 | 物理性の悪化した津波被災農地における緑肥による土壌物理性改善-震災復興関連技術- | 津波によって海水が農地に流入し,被災から2年間経過した後でもナトリウムの残留により,クラスト構造の発生などの土壌物理性の悪化が問題となっている。津波被災農地において,緑肥作物であるエンバクまたはソルゴーの栽培およびすき込みが土壌物理性の改善に有効であることを確認したので,参考資料とする。 | 宮城県農業・園芸総合研究所 園芸環境部 | 参考資料 | 26 | http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/res_center/hukyuu-index89.html | 宮城県 |
土壌診断法 | 簡易土壌診断システム「そいるくん(ver.1)」 | 昨今,肥料原料が高騰し,農家経営を圧迫している。肥料費の低減対策には,土壌診断に基づく総合的な施肥管理が必須となる。そこで,簡易に土壌診断ができる土壌診断システムの開発を行った。 | 宮城県農業・園芸総合研究所 園芸環境部 | 普及技術 | 25 | http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/res_center/hukyuu-index88.html | 宮城県 |
除塩技術 | 除塩における石灰質資材施用の効果 | 東日本大震災により,本県の太平洋沿岸地帯の農業は津波によって甚大な被害を受け,早急な農業復興対策の提示・実施が必要となっている。灌漑用水を利用した除塩に必要な用水量・灌漑回数・施肥法等の実測データがほとんど無く,有る場合でも高潮等に起因したもので,津波に関連する知見が少ない。よって,今年度の作付けに向けた除塩作業は試行錯誤的に実施され,今後の除塩作業に向け,適切な手法と効果検証が求められている。 「農地の除塩マニュアル」(平成23年6月,農林水産省農村振興局)では,Naの影響で土壌物理性が悪化した土壌の除塩効果を大きくするため,石灰質資材の施用を推奨しているが,津波被災土壌での効果は検証されていない。ここでは,除塩作業時における石灰質資材の施用によるNa排出の効果を明らかにしたので参考資料とする。 |
宮城県 農業・園芸総合研究所 古川農業試験場 土壌肥料部 | 参考資料 | 24 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/200648.pdf | 宮城県 |
除塩技術 | 除塩における石灰資材の交換性ナトリウム除去効果 | 塩害土壌の交換性ナトリウムの除去には石灰資材の施用が効果があるとされている。数種の石灰資材のうち石コウと転炉スラグの施用効果について,短期間における効果を検証したところ成果が得られたので参考資料とする。 | 宮城県 農業・園芸総合研究所 園芸環境部 | 参考資料 | 24 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/200650.pdf | 宮城県 |
堆肥製造技術 | 各種窒素源添加による家畜たい肥の肥効 | 家畜たい肥の利用促進を図るには,作物に適したたい肥の生産が求められる。また,たい肥を化学肥料の代替使用の要望が高まっている。たい肥は,畜種・副資材等の原料により,成分や肥効も様々であることから,化成肥料感覚で利用できるたい肥の特性や肥料効果を把握するため,窒素成分を調整したたい肥生産について検討したので参考資料とする。 | 宮城県農業・園芸総合研究所 畜産試験場 草地飼料部 | 参考資料 | 24 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/200704.pdf | 宮城県 |
堆肥診断法 | たい肥の主原料と全窒素含量に基づく水田での簡易肥効判断指標 | 環境保全型農業への関心の高まりに加え,化学肥料原料価格が今後も高留まりが続く懸念から,たい肥を活用して化学肥料を減肥する取組が増加している。その際,たい肥の原料が多種多様であるため,施用量をどう決定するかが課題であった。そこで,たい肥中の有効態窒素を形態別に測定した値を合計して窒素有効化率とし,それを根拠とする施用量決定法の妥当性を確認するとともに,これらの値を利用した簡易肥効判断指標を作成したので,普及技術とする。 | 宮城県 農業・園芸総合研究所 古川農業試験場 土壌肥料部 | 普及技術 | 22 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/69774.pdf | 宮城県 |
堆肥診断法 | たい肥の現場即応型簡易分析及び腐熟度判定法 | 肥料高騰や資源リサイクル推進を背景として,たい肥が含有する肥料成分の有効利用が求められており,近年,その簡易分析手法が複数開発されている。しかし,いずれも高精度だが試料の風乾や酸抽出処理及び小型反射式光度計等の機器や実験室を必要とする。同様に発芽検定等の腐熟度診断法が複数開発されているが,大半は恒温器等の特殊な設備や装置が必要であり時間も要する。そこで肥料成分を現場で大まかに判断するための簡易で低コストな分析手法を作成すると共に,現場で利用しやすいと想定される市販の腐熟度判定キットの精度を確認したので参考資料とする。 | 宮城県 農業・園芸総合研究所 園芸環境部 | 参考資料 | 22 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/69783.pdf | 宮城県 |
放射性セシウム吸着資材の評価 | 放射性セシウム吸着資材の持続性 | 放射性セシウム(以下137Cs)の吸着資材について、ヒマワリを連作して栽培を行い、137Csの吸着に及ぼす効果の持続性について明らかにする。 | 福島県農業総合センター 作物園芸部花き科 | 放射線関連支援技術情報 | 26 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h26_radiologic/h26_radiologic_21_kyuchaku-zai.pdf | 福島県 |
土壌可給態リン酸含量の簡易測定法 | リン酸簡易測定キットと簡易吸光度計による 土壌可給態リン酸含量の測定 | 土壌抽出液を水質検査用リン酸簡易測定キット試薬で発色させ、測定機器に簡易吸光度計を用いて測定した値は、定法での可給態リン酸含量測定値と高い相関があり、測定作業の簡便化が図れる。 (1) 一般に、土壌の可給態リン酸としてはトルオーグ法により測定されている。本法での測定値は、定法でのトルオーグリ ン酸含量と高い相関があり、定法での測定値と大きな差が無く測定が可能であることが示された。 (2) 今回の測定法は、測定時の発色試薬の調整が不要であることに加え、あわせて、劇物試薬等の使用がない点、測定機器が安価であり、操作・管理が簡便である点に利点がある。 (3) 今後はこの技術を活用し、土壌可給態リン酸含量の簡易測定技術を確立する。 | 福島県農業総合センター生産環境部 環境・作物栄養科 | 参考となる成果 | 27 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h27_sankou/h27_sankou_06_measuring-P.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減のための土壌中交換性カリウム簡易測定法 | 小型カリウムイオンメーターによる土壌の交換性カリ含量の簡易測定法 | 土壌中の交換性カリウム含量の測定は,従来法では高価な装置を必要とし分析に時間を要する。放射性セシウム吸収抑制のためには、各作物で栽培期間中の土壌の交換性カリ含量を十分保つことが推奨されており、作付け前、作付け期間中の交換性カリ含量を迅速かつ簡易に測定する技術が求められている。そこで、小型カリウムイオンメーター(HORIBA LAQUAtwin B-731、写真1)を用い、実用的な精度で簡易測定を行うための方法を開発した。 | 福島県農業総合センター 生産環境部環境・作物栄養科 | 普及 | 25 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h25_fukyu/h25_fukyu_01.pdf | 福島県 |
堆肥診断法 | 家畜ふんたい肥の肥料成分は近赤外分析計で迅速に測定できる | 家畜ふんたい肥の肥料成分の分析は肥料取締法に準じた化学分析法で行っていますが,分析法が複雑であり時間と費用を要するため,迅速で簡便な分析方法の開発が必要とされています。そこで,農家への分析値の早期還元を目的として自給飼料分析の成分分析で活用されている近赤外分析法を家畜ふんたい肥に応用しました。近赤外分析法は,従来法と比べ分析期間が著しく短縮される利点があります。当センターでは近赤外分析法による肥料成分の検量線を畜種別に作成し,迅速測定法を確立しました。 | 茨城県畜産センター環境保全研究室 | 普及に移す成果 | 22 | http://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/nosose/cont/public/diffuse/h22/pdf/26.pdf | 茨城県 |
土壌の実態 | 県内農耕地土壌における理化学性の35年間の変化 | 土壌は、農業生産の基盤であり、持続的に農業生産を行うためには、土壌の理化学性の変化を継 続的に把握し、適切な土壌管理を行うことが重要である。そこで、過去に行われた調査と併せて、 県内農耕地の土壌管理法と理化学性の経時的変化を明らかにする。 | 栃木県農業試験場 研究開発部 土壌環境研究室 | 研究情報 | 27 | http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/nousi/seikasyu/seika33/sep_033_2_05.pdf | 栃木県 |
施肥設計支援システム | 施肥設計支援プログラムで作業効率UP! | 埼玉県では、新たに「主要農作物施肥基準」、「施肥改善指導マニュアル」を 作成し、堆肥や肥料の施用基準を示しました。 これは、堆肥から供給される肥料成分量を考慮し、農地土壌の診断結果に応 じた施肥量の増減を行うというものです。新基準を踏まえた施肥設計では様々な計算が必要ですが、施肥指導者向けに開発した、パソコンの表計算ソフトで 作動する「埼玉県施肥設計支援プログラム」を使うことにより、施肥設計を効率よく進めることができます。 | 埼玉県農業技術研究センター 生産環境・安全管理研究担当 環境安全研究チーム | 新技術情報 | 27 | http://www.pref.saitama.lg.jp/b0909/documents/2sehi.pdf | 埼玉県 |
堆肥、液肥製造技術 | 低曝気処理した畜舎排水を原料とした堆肥・液肥の生産と利用 | 畜舎排水を少ない送風量で曝気処理して得られた無臭黄褐色透明の液体(低曝気処理水)は、硝酸イオン、硫酸イオン、微生物を含む。この処理水を堆肥材料に混合すると、堆肥の臭気発生を抑えることができ、この堆肥は普通の堆肥と同程度の肥効があった。低曝気処理水は花苗、野菜苗等の液肥として利用できた。芝生の潅水として利用すると土壌の浸水性を向上させることができた。 | 埼玉県農林総合研究センター 畜産研究所、農産物安全・土壌担当、園芸研究所 | 新技術情報 | 22 | http://www.pref.saitama.lg.jp/b0909/documents/484823.pdf | 埼玉県 |
堆肥製造技術 | 食品残さのペレット肥料化及びそのマニュアル化による利用技術体系 | 食品リサイクル法が施行され、食品系廃棄物の資源化・リサイクルの促進が緊急の課題となっている。そこで、食品残さを有効利用するため、食品残さから製造した堆肥を原料として、肥料を製造する技術を確立した。さらに、その肥料の水稲、露地葉根菜類、花きにおける施用技術を確立し、利用マニュアルを作成した。 | 埼玉県農林総合研究センター 園芸研究所 | 新技術情報 | 20 | http://www.pref.saitama.lg.jp/b0909/documents/382635.pdf | 埼玉県 |
堆肥の評価 | 有機栽培における植物質が主体の堆肥の肥料的効果の評価 | 植物質が主体の堆肥の肥料的効果の評価には、家畜ふん堆肥と同様に C/N 比が指標となる。C/N 比が 16 以下の植物質が主体の堆肥は、圃場の窒素肥沃度に関わらず肥料的効果がある。C/N 比が 30 を超えるものは、窒素肥沃度が高い圃場で土づくり的堆肥として利用することが望ましい。 | 千葉県農林総合研究センター 土壌環境研究室 | 普及 | 27 | http://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/shikenkenkyuu/documents/h26seika-nourin25.pdf | 千葉県 |
土壌の実態 | 県内耕地土壌の実態-土壌モニタリング調査とりまとめ結果(3巡目)- | 水田、普通畑、野菜畑、野菜施設、花き施設及び樹園地の土壌の肥料成分含量は、土壌の診断基準と比較して不足する土壌養分は極めて少ない。水田を除くと、交換性加里及び黒ボク土以外の可給態リン酸が高いことから、土壌診断を実施し、リン酸と加里の減肥を進める必要がある。 | 千葉県農林総合研究センター 生産環境部 土壌環境研究室 | 普及 | 26 | http://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/shikenkenkyuu/documents/h25seika-nourin26.pdf | 千葉県 |
堆肥診断法 | 鶏ふん堆肥の窒素肥効率の推定精度向上 | 乾物当たりの窒素含有率が2.1~4.5% の鶏ふん堆肥の窒素肥効率は、コマツナの露地栽培で調査した結果、19~ 75% である。鶏ふん堆肥の窒素含有率が高いほど窒素肥効率は高く、窒素肥効率( y )は全窒素含有率( x )から、y= 21.3x - 23.3 で推定できる。 | 千葉県農林総合研究センター・生産環境部・土壌環境研究室 | 普及 | 21 | http://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/shikenkenkyuu/documents/29.pdf | 千葉県 |
土壌の実態 | 都内農耕地土壌の水溶性陰イオン分布 | 都内施設土壌では塩類集積が進行している。施設のEC上昇の主な要因は陰イオ ン(硝酸イオン,硫酸イオン)の蓄積である。副成分を考慮した管理を行っていく必要がある。 | 東京都農林総合研究センター生産環境科 | 単年度成果 | 28 | http://www.tokyo-aff.or.jp/center/kenkyuseika/08/pdf/h27/14_1.pdf | 東京都 |
土壌の実態 | 江東地域および清瀬市における高 EC 施設土壌の実態 | 年間作付回数が多いことが特徴の江東地域や,施設設置年数が比較的浅い清瀬市でも塩類集積による高 EC が問題となりつつある。肥料に含まれる副成分を考慮した施肥 方法を選択する必要がある。 | 東京都農林総合研究センター生産環境科 | 単年度成果 | 27 | http://www.tokyo-aff.or.jp/center/kenkyuseika/08/pdf/h26/20_1.pdf | 東京都 |
排水からのリン回収 | 発泡ガラスが吸着した下水処理中残存リンの有効活用 | 発泡ガラスは畜産汚水を処理すると約17%のリン酸を表面に吸着する。分離したリン酸カルシウムには全リン酸が約16%含まれており,市販リン酸肥料と同様にリン酸肥料として利用可能である。 | 東京都農林総合研究センター 生産環境科 | 終了成果 | 26 | http://www.tokyo-aff.or.jp/center/kenkyuseika/08/pdf/h26/f_04.pdf | 東京都 |
堆肥製造技術 | 消費者ニーズ解析による都市地域における亜臨界水処理による生ごみ堆肥化技術の優位性とリサイクル堆肥利用農産物の評価 | 都市地域の消費者は生ごみの堆肥化による農業利用は肯定的だが、処理過程の臭気対策を重視しており、亜臨界水処理を用いた生ごみ堆肥化技術は住民に受け入れられやすい処理方法と示唆された。さらにリサイクルループの形成には参加しやすい生ごみ回収の仕組みづくりと環境教育による意識の醸成、地元農産物が購入できる機会の提供が必要である。また生ごみの焼却処理を比較して、CO2排出50%削減効果があると情報提供すると、農産物の評価価格は高まるが、その効果は日頃の農産物の購買基準によって差が認められた。 | 神奈川県農業技術センター・企画経営部 | 指導・研究に有効な情報 | 25 | http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/715020.pdf | 神奈川県 |
堆肥製造技術 | 食品廃棄物亜臨界水処理物の成分特性 | 食品廃棄物亜臨界水処理物は、無機成分(肥料成分)については、同一原料によるロット間差が小さく、原料の違いによる変動も少ないが、有機成分は原料の違いにより変動すると共に有機酸が生成されpH が低下する。また、土壌施用すると窒素が有機化するため作物の窒素飢餓の原因となる。 | 神奈川県農業技術センター・生産環境部 | 指導・研究に有効な情報 | 25 | http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/715024.pdf | 神奈川県 |
堆肥製造技術 | 食品廃棄物とおが屑を混合した亜臨界水処理物の堆肥化は牛糞堆肥を混合することで順調に進む | 食品廃棄物とおが屑を混合した亜臨界水処理物は、そのまま植物に施用すると生育阻害が生じるが、堆肥化を行うことで生育阻害現象は消失する。堆肥化処理は、処理物単独では遅延するが牛糞堆肥を1割以上混合することにより順調に進行する。 | 神奈川県農業技術センター・生産環境部 | 指導・研究に有効な情報 | 25 | http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/715025.pdf | 神奈川県 |
リン回収 | 液体サイクロンを活用した豚舎汚水からのリン回収 | MAP回収装置から流出する反応後汚水を液体サイクロンに通水することで、反応後汚水中の結晶状リンのうち約9割回収できた。また、液体サイクロン導入により新たに微細MAPが回収でき、付着MAP、沈殿MAP、微細MAPの合計で回収効率が41%になった。 | 神奈川県農業技術センター・畜産技術所 | 指導・研究に有効な情報 | 25 | http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/715027.pdf | 神奈川県 |
施肥設計支援ツール | 施肥コスト削減につながる土壌診断・施肥設計プログラム | 土壌改良に必要な塩基及びリン酸成分量と余剰肥料成分量を算出する土壌診断プログラムと、肥料の種類や堆肥由来の成分を考慮した土壌改良資材・基肥設計を行う施肥設計プログラムを用いることにより、適正な土壌管理と施肥コスト削減が達成できる。 | 神奈川県農業技術センター 経営情報研究部、農業環境研究部 | 普及奨励事項 | 20 | http://www.agri-kanagawa.jp/seika/pdf/4354.pdf | 神奈川県 |
土壌の実態 | 県内水田土壌の30年間の変化と今後の対策 | 県内の水田土壌を5年毎に30年間調査した結果、土壌の酸性化およびケイ酸不足が認められ、多くの地点で土づくり資材の施用が必要である。一方、加里飽和度・有効態リン酸および可給態窒素は上昇傾向である。 | 新潟県農業総合研究所 基盤研究部 | 研究成果情報 | 26 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika14/seikajohou/140125/140125.html | 新潟県 |
土壌診断法 | 畑土壌可給態窒素の簡易迅速評価法 | 80℃16時間水抽出とCOD簡易測定キットにより、新潟県内畑土壌の可給態窒素(地力窒素)を簡易・迅速に評価できる。必要な器具および消耗品は安価に調達可能であり、堆肥連用土や生土にも適用可能と汎用性が高い。 | 新潟県農業総合研究所 畜産研究センター 生産・環境科、作物研究センター 栽培科 | 普及技術 | 22 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika11/hukyu/01/110101.html | 新潟県 |
堆肥診断法 | 減化学肥料栽培のための牛ふん・豚ぷん堆肥の肥料的利用法 | 窒素肥効評価法、簡易分析法、利用マニュアルで構成される肥料的利用法により、牛ふん・豚ぷん堆肥の適正利用と減化学肥料栽培が可能となる。 | 新潟県農業総合研究所 畜産研究センター 生産・環境科 | 普及技術 | 20 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika09/hukyu/03/090103.html | 新潟県 |
土壌の実態 | 県下水田土壌の変化と実態(7 巡目調査結果) | 県下水田土壌のpH は、上昇に転じたが、依然61%の地点で診断基準を下回っている。 栄養成分で不足が目立つ項目は、有効態ケイ酸、有効態リン酸および交換性カリで、特に交換性カリは、土壌区分にかかわらず減少傾向が継続している。 |
富山県農林水産総合技術センター・農業研究所・土壌・環境保全課 | 普及上参考となる技術 | 26 | http://taffrc.pref.toyama.jp/nsgc/nougyou/webfile/t1_fd5d1174aeb56a36314aaf8d73dcc53a.pdf | 富山県 |
簡易土壌診断法 | 分光色差計による土壌養分の簡易評価法 | 耕作放棄地等の農地復元にあたり、土壌養分の実態を把握することが 重要である。腐植含量は土壌養分の総合的な指標として用いられるが、 化学分析による測定は容易ではない。土色帳(明度)による簡易な腐植含 量の判定も可能であるが、調査者が土色帳の明度を選択することから、 個人差がある。そこで、分光色差計を用いて、調査者個人の判断や経験 の有無に影響されない腐植含有量の測定法を開発する。 | 石川県農林総合研究センター 農業試験場 生物資源グループ | 参考研究成果 | 27 | http://www.pref.ishikawa.lg.jp/noken/noushi/seikasyu-hou/27/documents/9_bunkou.pdf | 石川県 |
簡易土壌診断法 | 試験紙による施設栽培土壌の簡易土壌診断法 | 施設栽培では、降雨による養分の溶脱が少なく、肥料成分が蓄積しやすい。適切な肥培管理のためには、土壌診断が必要であるが、費用や時間的な制約により、取組み難い場合がある。そこで、生産者が簡易に適切な土壌管理を行なえるよう、試験紙による簡易土壌診断方法を確立する。 | 石川県農林総合研究センター 農業試験場 生物資源グループ | 参考研究成果 | 28 | http://www.pref.ishikawa.lg.jp/noken/noushi/seikasyu-hou/28/documents/7dojyo.pdf | 石川県 |
堆肥化技術 | 三方湖のヒシの堆肥化技術 | ヒシは沼や湿地に生える1年生の水草で、秋になると鋭いトゲが生えた実をつけます。 三方湖では近年ヒシが繁茂しており、適切な植生量を管理するため繁 茂期の 7~8 月に刈取機による除去が行われていますが、除去されたヒシは 活用されていません。ヒシは窒素を多く含んでおり 、これを有効活用するため ヒシの堆肥化技術を開発しました。 | 福井県農業試験場 有機環境部 有機農業研究G | 指導活用技術 | 27 | http://www.agri-net.pref.fukui.jp/shiken/hukyu/data/h27/h27_07_tebiki.pdf | 福井県 |
施肥設計支援ツール | 最適な施肥設計で肥料コスト削減ができるパソコンソフト「適正施肥支援システム」 | 適正施肥支援システムは、土壌分析結果から土壌状態を診断し、次作の施肥量を自動的に算出できる。また、堆肥等からの養分供給量を考慮できることや、最も経済的な資材の組み合わせも簡単に求められるため、指導者だけでなく一般耕作者も活用できる。 | 山梨県総合農業技術センター 環境部 環境保全・鳥獣害対策科 | 技術・普及 | 22 | http://www.pref.yamanashi.jp/sounou-gjt/documents/sehishienshisutemu.pdf | 山梨県 |
土壌診断法 | 「80℃16時間水抽出とCOD簡易測定キットによる畑土壌可給態窒素の簡易判定」は長野県においても活用できる | 畑土壌の可給態窒素の分析には約1ヵ月の時間を必要としますが、簡易判定法では分析期間を2日間に短縮できます。可給態窒素は、土壌中の有機物が分解され徐々に発現する窒素量の目安になります。可給態窒素の把握により施肥量を加減することができるようになり、肥料コストの低減と適正な施肥が実現します。 | 長野県農業試験場 | 普及技術 | 26 | http://www.pref.nagano.lg.jp/nogyokankei/seika/documents/01available-n.pdf | 長野県 |
堆肥データベース | 県内堆肥の検索ができ肥料成分が分かります | 堆肥には窒素、リン酸、加里をはじめとした肥料成分が多量に含まれています。特に窒素は農作物の生育を大きく左右しますが、全てが効かないので、どれだけ効くのか把握する方法を開発してきました。(平成18~20年度新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事)今回、県内堆肥をこの方法により分析し、堆肥の肥料成分を活用した利用を推進するため「岐阜県堆肥供給者リスト」を作成しました。 | 岐阜県農業技術センター環境部 | 研究成果 | 22 | http://www.g-agri.rd.pref.gifu.lg.jp/ | 岐阜県 |
堆肥診断法 | 堆肥の窒素の効き方が簡易に把握できます | 家畜ふん堆肥には窒素、リン酸、加里をはじめとした肥料成分が多量に含まれています。特に窒素は農作物の生育を大きく左右しますが、含まれている全てが効かないので、どれだけ効くのかを把握する方法が望まれていました。今回、牛ふん堆肥と豚ぷん堆肥について、窒素の効き方を評価する方法を開発し、また、評価のための簡易な分析方法を開発しました。 | 岐阜県農業技術センター環境部 | 研究成果 | 21 | http://www.g-agri.rd.pref.gifu.lg.jp/ | 岐阜県 |
土壌の実態 | 東部・伊豆地域における主要農耕地土壌の理化学性 -定点調査の結果― | 農林技術研究所では、県内の主要な土壌・作目を代表する地点の土壌環境の変化を明らかにする目的で定点ほ場を設定し、昭和54年から5年間で全定点を1巡するサイクルを継続して土壌調査を実施しています。ここでは、平成26年に実施した東部・伊豆地域での調査結果を前回調査(平成21年)との比較を交えて紹介します。 | 静岡県農林技術研究所・土壌環境科 | 成果写真集 | 28 | http://www.agri-exp.pref.shizuoka.jp/photo00161.html | 静岡県 |
土壌の実態 | 西部地域における主要農耕地土壌の理化学性 -定点調査の結果― | 農林技術研究所では県内の主要な土壌・作目を代表する地点の土壌環境の変化を明らかにする目的で定点ほ場を設定し、昭和54年から5年間で全定点を1巡するサイクルを継続して土壌調査を実施しています。ここでは、平成24年に実施した西部地域での調査結果を前回調査(平成19年)との比較を交えて紹介します。 | 静岡県農林技術研究所・土壌環境科 | 成果写真集 | 26 | http://www.agri-exp.pref.shizuoka.jp/photo00108.html | 静岡県 |
土壌の実態 | 中遠・北遠地域における主要農耕地土壌の理化学性(定点調査の結果) | 2006年度調査と比較して2010年度では施設(野菜)では交換性塩基(特に加里、苦土)及び可給態リン酸が増加・蓄積し、改良基準値を大きく上回る傾向がみられる。 | 静岡県農林技術研究所 土壌環境科 | 技術・参考 | 26 | http://www.agri-exp.pref.shizuoka.jp/report/file/h25/soil/01.pdf | 静岡県 |
肥料の有効性評価 | 有機質肥料の窒素の効き方を予測 | 県内で流通している主な有機質肥料(16種類)を土壌と混合し、栽培温度帯(10~ 30℃)で4か月間培養し、窒素溶出量を調べることにより、窒素の効き方(窒素無機化 率)を地温によって予測するモデルを作成しました。このモデルを使い、実際のほ場の地 温から予測すると、11月に施肥した場合、5月よりも窒素の効きが1週間遅れることが明 らかとなりました。このモデルを用いると、複数の肥料を混ぜた混合肥料からの窒素溶出 量を予測することができ、無駄のない施肥設計が可能になります。 | 愛知県農業総合試験場 環境基盤研究部 |
10大成果 | 28 | http://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/228683.pdf | 愛知県 |
堆肥診断法 | 堆肥の新しい簡易品質評価法-堆肥の出来栄えが手早くわかります- | 堆肥の腐熟度を知る手段としては、種々の方法が提唱されていますが、時間や手間、または高価な分析機器を必要とすることが多いため、迅速に判定できる簡易な方法が求 められています。農業総合試験場では、堆肥の乾燥前と乾燥後のEC(電気伝導度)を測定することによって、堆肥の腐熟度を簡単に判断できる方法を開発しました。 | 愛知県農業総合試験場 畜産研究部 畜産環境研究室 | 農業の新技術 | 25 | http://www.pref.aichi.jp/nososi/seika/singijutu/singijiyutu101.pdf | 愛知県 |
肥料の有効性評価 | 混合堆肥複合肥料の有効性評価 | 混合堆肥複合肥料の施用により養分利用率は高まる。また、慣行施肥量(窒素施用 量 20kg/10a)において土壌微生物の DNA 量を 2 週間程度、多様性を 10 日程度高めること ができる。 | 三重県農業研究所 フード・循環研究課 | 普及 | 27 | http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000399660.pdf | 三重県 |
肥料製造技術 | 高精度機械散布に適応した鶏ふん肥料の製造方法 | 家畜ふん堆肥には肥料成分が多く含まれているため、肥料として有効に利用することができます。しかし、肥料成分が原料・製造法によって変化してしまうため、施用量が分かりにくいこと、窒素・リン酸・加里のバランスが悪いことに加え、マニュアスプレッダーなどの機械が必要である等の問題があり、肥料として利用しにくいと考えられてきました。そこで、化成窒素付加により有効成分のバランスを整え、耕種農家の肥料散布機械でも散布可能なペレット肥料の製造方法を確立しました。 | 三重県農業研究所 フード・循環研究課 | すぐに普及に移せる成果 | 25 | http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000399730.pdf | 三重県 |
土壌診断・堆肥流通支援ツール | 家畜ふん堆肥の有効活用のためのWEB上で利用できる「土壌診断・堆肥流通支援システム」 | 開発したシステムは、土壌診断データ入力、堆肥情報提供、土壌診断結果と処方せん作成機能などを有しています。本システムには、家畜ふん堆肥を全県的に登録しています。耕種農家は、土壌診断結果に基づき土壌診断データを入力、登録することでシステムが利用可能となります。 | 三重県農業研究所 循環機能開発研究課 | 県の成果情報 | 22 | http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000396438.pdf | 三重県 |
土壌の実態 | 土壌環境モニタリング調査結果からみた県内水田土壌の理化学性 | 作土の土壌pHは、最近10 年間では上昇傾向にあるが、土づくり肥料の施用状況は農家間差が大きい。また、可給態リン酸はリン酸施用量の減少から、かつての過剰な傾向は解消しつつあるが、さらに低下傾向にあることから、土壌診断に基づくリン酸資材の施用が必要である。 | 滋賀県農業技術振興センター・環境研究部・環境保全担当 | 指導 | 26 | http://www.pref.shiga.lg.jp/g/nogyo/kikaku/files/9dojyoumonitalinng.pdf | 滋賀県 |
堆肥データベース | 畜産堆肥データベースを活用した土づくり | 府内で生産される家畜ふん尿由来の堆肥について、成分分析を行いデータベースを構築しました。三要素のほか肥効性について、きめ細かく成分・性状が把握できるため、より効果的な畜産堆肥の施用が可能となります。 | 京都府農林センター 畜産センター | 普及に移す試験研究成果 | 22 | http://www.pref.kyoto.jp/nougijyutsu/documents/1349938489973.pdf | 京都府 |
リン回収 | 豚ふんからのリン回収利用事業モデルの実証 | 農業生産に必要不可欠なリン資源は枯渇が危惧されており、近年価格が上昇している。一方、豚ふん堆肥には多くのリンが含まれ、耕畜連携による有効活用が強く望まれているが、地域的な偏りなどにより有効に活用されていない。本研究では、堆肥を炭化することにより、リンを低コストで回収し肥料として利用する技術を開発する。また、農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業(研究代表:日立造船)により、畜産集中地域に炭化装置を設置し、豚ふんからのリン回収利用事業モデルの実証試験を実施する。 | 大阪府立環境農林水産総合研究所 食の安全研究部 園芸グループ | 研究成果 | 26 | http://www.kannousuiken-osaka.or.jp/_files/00057684/h26_15pkaishu.pdf | 大阪府 |
肥料製造技術 | 梅調味廃液と副資材の添加による鶏糞堆肥の低臭高窒素化 | ブロイラー鶏糞の堆肥化時に梅調味廃液5%と第一燐酸アンモニウム2.5%を添加すると、堆肥化中のアンモニア揮散量は無添加の55%に減少する。さらに硫黄粉末0.5%を添加すると、窒素含有率が無添加に比べて1.4%高い鶏糞堆肥を製造できる。 | 和歌山県農業試験場 環境部 | 普及 | 26 | http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070109/seika/documents/h25seikajoho_03.pdf | 和歌山県 |
土壌診断施肥設計支援ツール | 土壌診断・施肥設計ソフト「ECO 作くん」の開発 | 本ソフトを使用することで、土壌分析値の入力のみで土壌診断を迅速に行い、土壌の改善方法を示すとともに、土壌や家畜ふん堆肥に含まれる肥料成分を加味した適正な施肥設計を行うことができる。 | 和歌山県農業試験場 環境部 | 普及 | 21 | http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070109/seika/h21/documents/21n2.pdf | 和歌山県 |
肥料の有効性評価 | 混合堆肥複合肥料の窒素肥効パターンとその推定方法 | 混合堆肥複合肥料は、混合する窒素肥料の種類や混合割合の違いによって窒素肥効パ ターンが異なるが、原料の混合割合からおおまかに推定できるため、利用目的に応じた 肥料が設計できる。 | 岡山県農林水産総合センター 農業研究所 環境研究室 | 技術 | 28 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/502548_3749757_misc.pdf | 岡山県 |
肥料の有効性評価 | ひまし油粕の窒素肥効特性 | 植物質の有機質肥料であるひまし油粕は、窒素肥効がなたね油粕とおおむね同等で、価格はなたね油粕よりも安いため、肥料コスト低減対策に有効である。 | 岡山県農林水産総合センター 農業研究所 環境研究室 | 情報 | 27 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/444292_2985488_misc.pdf | 岡山県 |
緑肥の活用 | 「緑肥の活用マニュアル」の作成 | 水稲作及び畑作において、レンゲ、ヘアリーベッチ、ナタネ等の緑肥を活用した効率的な 施肥管理及び土壌管理を行うための「緑肥の活用マニュアル」を作成した。 | 岡山県農林水産総合センター 農業研究所 環境研究室 | 新技術 | 28 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/502548_3749711_misc.pdf | 岡山県 |
施肥管理システム | 有機野菜栽培における養分が集積しにくい施肥管理方法 | おかやま有機無農薬認証制度で利用できる有機質資材12種類の窒素肥効特性を、土壌施肥管理システムに搭載した。これを利用し、土壌診断に基づいて窒素肥効と投入される養分量を考慮した施肥を行うと、収量は減少せず、過剰な養分集積を軽減できる。 | 岡山県農林水産総合センター農業研究所環境研究室 | 技術 | 25 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/342352_1673670_misc.pdf | 岡山県 |
堆肥診断法 | 家畜ふん堆肥に含まれるリン酸の肥料としての評価 | 家畜ふん堆肥に含まれるリン酸は、化成肥料のリン酸と同等以上の肥効を示す。従っ て、堆肥由来のリン酸含量を考慮して化成肥料の削減を行うことで、圃場への過剰なリ ン酸施用を防ぎ、施肥コストの削減につながる。 |
岡山県農業研究所環境研究室 | 情報 | 22 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/105676_339141_misc.pdf | 岡山県 |
堆肥診断法 | 牛ふんたい肥の窒素肥効予測ソフト | 牛ふんたい肥の窒素肥効予測ソフトは、炭素/窒素比(CN 比)と全窒素量に占める塩 酸抽出無機態窒素量の比率(HCl 比率)を入力することで、窒素肥効タイプを判定でき る。また、塩化カリウム抽出無機態窒素量と水分を本ソフトに入力することで、窒素無 機化量の推定が可能となる。 |
岡山県農業研究所 化学研究室 | 技術 | 21 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/69753_233324_misc.pdf | 岡山県 |
堆肥診断法 | 牛ふんたい肥中リン酸・塩基含量の簡易分析による肥効評価 | 牛ふんたい肥中のリン酸・塩基の全量はRQ フレックスや近赤外分光光度計で簡易に 測定することができる。また、それらの肥効率は、全量に占めるク溶性画分の割合から、 リン酸では90%、カリウム及びカルシウムでは100%、マグネシウムでは乳牛60%、肉 牛90%と推定できる。 |
岡山県農業研究所 化学研究室 | 技術 | 21 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/69753_233326_misc.pdf | 岡山県 |
堆肥診断法 | 鶏ふん、豚ぷんたい肥の窒素肥効予測ソフト | 開発した「鶏ふん、豚ぷんたい肥窒素肥効予測ソフト」は、たい肥の全窒素量、無機 態窒素量および水分を入力するだけで、たい肥からの窒素肥効パターンを予測できる。 |
岡山県農業研究所 化学研究室 | 技術 | 21 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/69753_233327_misc.pdf | 岡山県 |
肥料製造技術 | 鶏ふんを活用した成分強化有機質肥料の作出 | 畜産農家において、家畜排せつ物を適切に処理し、有効利用することが義務づけられていますが、現状では、処理費に見合う価格でたい肥が取引きされていません。化成肥料価格の高騰もあり、代替肥料として家畜ふん尿たい肥への需要は高まっていますが、肥料成分の安定性や散布しやすい形態、及び臭気の少ないたい肥が求められています。そこで、利用者のニーズに即した有機質肥料を作出するため、鶏ふんの窒素成分を強化した、たい肥のペレット化に取組みました。 | 徳島県立農林水産総合技術支援センター畜産研究課(飼料環境担当) | 主要な研究成果 | 26 | http://www.pref.tokushima.jp/_files/00706810/H25seika2.pdf | 徳島県 |